偏食さんの生魚(お刺身)デビュー!

子供の食育

偏食さんに予定より早くお刺身を食べさせたところ大ヒット!

以来、上質なDHAを含むまぐろやかつおを中心に、お刺身がレパートリーに仲間入りしました。

そんなお刺身を食べるようになった偏食さんの話です。

生のお魚(お刺身)、いつから食べさせようと思っていますか?

生魚(お刺身)をいつから食べさせるかはご家庭それぞれに判断があると思います。

いつから(何歳から)食べさせようと思っていますか?

うちはとあるお魚屋さんに「生魚は6歳くらいで食べれば良い」と言われた事を私が信じ、海外生活で生魚が簡単に手に入らない事もあったので先延ばししてきました。

偏食だった時の息子は食べ慣れない物に対する興味が全くなかったので、両親がどんなにきれいなお寿司を食べていても無反応でした。なので、特に「いつあげよう」等を考えずに過ごしていました。こんなところにも私のずぼらさが見て取れます。なので特別「いつ」と意識する事なく過ごしていました。

突然の一言でお刺身デビューさせました!

でも、その日は突然来ました。息子はある日突然、親が食べていた「ステーキ」に興味を持ち、「それを食べてみたい」と自ら言って、舐める事すら嫌がっていたお肉デビューをしました。その日はおいしいと喜んで3口くらい食べました。そしてそれから数週間も立たない時に、いきなり、スーパーのお刺身コーナーで、お刺身の盛り合わせを見て、大声でこう言ったのです。

ひこうき
ひこうき

うわぁ綺麗!!食べてみたーーーーーい!

きれいに並べられたお寿司の盛り合わせがカラフルで綺麗に見えたんだと思います。

大きな声で、周りのお客さん達がくすっと笑うような声で「食べてみたいのーー!」と言われたら買わないわけにいきません。そして、本人が興味を持ったなら、きっと嫌がらずに食べてくれるんだろうと思い、そのまま息子が指さしたお刺身の盛り合わせを買って帰りました。入っていたのはマグロ・鯛・サーモン・タコだったかな??うろ覚えですみません。

手巻き寿司にして生魚デビュー!

そして夜、軽く酢飯を用意し、海苔も切って手巻き寿司ができるように用意。お刺身も半分に切って一口サイズにし、少しだけお醤油をかけて用意しました。

お刺身単体で食べるのを嫌がっても、海苔で巻けば食べるかな?という親の期待も込めました。

そしたらーーーー心配ご無用!食べる食べる食べる!!!

お魚食べる手が止まらない!!!

おいしい!!って笑顔があふれていました。

この日はタコが特に気に入ったようでしたが、サーモンもマグロもバクバク食べていました。

母、感激!

結局、酢飯もお代わりして、タコをあらかた食べ、いくらはトライしたけど気に入らず(でもひと口食べた!)、マグロ&サーモンは嫌いじゃない・・・という感じで食べ終わりました。

親の心配はよそに、楽しく、おいしくお刺身デビューしてくれました。

大人と同じく、料理の見た目って大事ですね。子供が食べるのに興味をそそるプレゼン、色合いが大切なんだと思いました。カラフルなお刺身は子供の目には楽しい食事に見えたのだと思います。

以来、お刺身が大好物になる

その後、とにかくお刺身が気に入ったようで、「お魚おいしかったね!」と何度も話すようになりました。またお刺身コーナーに行くと「これ食べたい!」と意思表示するようになりました。

そして私も、せっかく好きになったんだから、と鉄火巻を買うなどして日々の食事にお刺身(生魚)を取り込むようにしました。1度食べて気に入っても、しばらく食べないと忘れて嫌がるようになるので、週に1度はお刺身(もしくはお寿司)を与えました。

生魚デビューから3か月

すっかりお刺身とお寿司が好きになり今はマグロが1番好きなお魚になっています。

マグロには脳の成長にかかせないDHAが含まれているので嬉しい好物。

週に1度はお刺身かお寿司でマグロを食べさせています。

息子は「赤いお寿司」と呼んで爆食いしています。早く「まぐろ」って覚えてほしいな。

最後に、食べすぎ・食べさせすぎには注意です。

マグロにはDHAなど魅力的な栄養素が多く含まれている反面、水銀も多く含まれています。水銀を取りすぎると神経障害や下痢などを引き起こします。マグロに限った事ではありませんが、食べさせる量は親が調整してあげないといけません。

マグロのような水銀を含む魚は小さい子供(妊婦さんも)は1週間で合計50~100g以内、かつ週1回までにするのが適量のようです。色々なお魚が食べれるようになったら、大好物だけを集中的に食べるのではなく、バランスよく食べさせる必要があります。色々調べたところ、カツオは水銀量が少ないようですね。何をどう食べさせるか・・・親の腕の見せ所です。

水銀に関する詳しい情報はこちらで確認できます。

ご興味のある方はぜひご覧になってください。

日本生協連安全政策推進室

偏食卒業のカギは「これ好き!」って気持ち

偏食改善計画は1日2日ではできません。

アレルギーがなくても、一品一品試していくしかない。

でも、私が大切にしていることは「食べたい!」「食べれた!」「おいしい!」「これ好き!」という気持ち。本人がその食品に対して良い気持ちを持つことが大切です。

本人が達成感や幸福感を味わうことが偏食卒業のコツだと思っています。

ハードルが高いと思っていた生魚(お刺身)デビューが簡単に済んだのは日々のスーパー通いのおかげと思っています。自閉症スペクトラムの傾向がある子は好き嫌いがはっきりしています。興味を持たせることが難しい時もあるけれど、興味を示したならそれが機会!!3歳も過ぎれば「絶対に食べてはいけない食材」は数える程度になってきます。本人の気持ちを尊重して、興味を持ったら思い切って食べさせてみる事で偏食改善につながるんだと学んだお刺身デビューでした。

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